『北海道に住みたい』と考える人の中には、「何から始めれば良いのか?」「自分のライフスタイルに合う地域はどこなのか?」などの疑問を持っている人もいるのではないでしょうか?この記事では、40年以上、北海道に住み続けている私が、『北海道移住』という人生の大きな選択になる壮大なテーマを3つのプランに分けて紹介します。
記事にある3つのプランを実行することにより、北海道移住を決断できるでしょう。
北海道移住 プラン1

”気になる” 市、町に行ってみる!
百聞は一見に如かず(聞くよりも実際に見たり体験した方が、得られるものが大きいという意味)という、ことわざもあるように、自分の目で北海道を見ることをおすすめします。
『北海道移住』をされる人の中には、雪に慣れていない地域から来る人もいるでしょう。
雪になじみがない人には、北海道の冬が、とても辛い季節になったり、また都会から移住される人は、公共交通機関があまり無く、スーパーなど店がない町だと不便に感じるでしょう。
北海道に移住される前に、実際に一度北海道を見てマイナスをプラスで補えるのかを知った上で判断するのが良いでしょう。
出来れば夏に1度、冬に1度、計2回は行ってみるのが良いでしょう。
冬の北海道は、地域で積雪量が違ったり、内陸などの盆地では、気温も氷点下30度まで下がります。
積雪の多い地域では、幹線道路を優先的に除排雪するため、住宅街の除排雪には時間がかかり、路肩に寄せられた雪山で道路幅が狭くなるため、車の運転には細心の注意が必要です。
住むことを想定し「もし私がここに住むなら」と考えつつ見て廻るのがコツです。
北海道には、道央、道南、道北、道東の4つのエリアに分けられる事が
あります。
道央 札幌、小樽、ニセコ、苫小牧、登別など。
道南 函館、松前、奥尻島、北斗(新幹線の駅がある)など
道北 旭川、富良野、美瑛、稚内など
道東 釧路、帯広、網走、知床、北見など
- 積雪量の多い地域=札幌周辺、旭川周辺、日本海側地域
- 気温が下がる地域=旭川、北見、陸別、内陸や盆地は気温が下がる傾向にあります。
- 太平洋側は積雪量は少なく、除雪も冬のシーズン中、数回程度で済むこともあります。
北海道の夏は、気温が25度以上になるのが6月中旬で真夏日も7月〜8月上旬と本州と比べると短いです。
お盆すぎると、朝晩は涼しくなり上着が必要な日もあります。
蒸し暑い日が少なく、カラッとした日が多く、車の窓を開けてのドライブは爽快!それが北海道の夏です。
近年、温暖化の影響で北海道の夏も、エアコンが必須になりつつあります。
内陸部では、夏の間に猛暑日を数日記録することもめずらしくなく特に、道北と道東の内陸部は、気温が高くなりやすいです。
暑い本州から涼しい北海道に移住したいと、考えている人も多いのではないでしょうか?そういう人は、移住先の選択肢として内陸地域は、熟慮することをおすすめします。
北海道移住 プラン2

北海道移住先の候補地が決まれば、移住支援制度の要件などを確認してみましょう。
要件とは、北海道へのUIターン就職を促進するため、東京23区(在住者または通勤者)から北海道に移住し、住支援金対象法人に就職した方等に最大100万円の移住支援金を支給する制度です。就業先については、北海道が移住支援金の対象としたマッチングサイトに掲載されている求人であること。
(参照 北海道庁ホームページ)
上記に掲載されている『参照 北海道庁ホームページ』の文面をもう少し分かりやすく説明します。
移住支援制度は、北海道の移住と就労を促進するための制度になっています。
制度の中心になるのが支援金を給付する事なので、いくつかの要件があります。
移住支援金の要件
首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)から移住される人を対象に支給される支援金ですが、いくつかの要件があります。
移住される前、移住した後、それぞれの段階で要件があります。
移住前の要件
直近10年間のうち、通算5年以上、東京23区に住んでた人。
直近10年間のうち、通算5年以上、首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)に住み、23区内に通勤していた人。
移住後の要件
北海道が運営するマッチングサイトに掲載されている、移住支援金の対象となる求人に就職する。
注意点
支援金をもらった後、3年未満で移住や市町村から転出すると、原則支援金の返還が求められます。
詳しく知りたい方は、下記の北海道庁ホームページ、就業マッチングサイトのリンクをチェックしてみて下さい。
北海道庁
就業マッチングサイトhttps://hokkaido.saiyo-job.jp/2jhy/recruit/
北海道移住 プラン3

住む家を探すなら、冬の生活を見据えた物件を選びましょう。
北海道に移住を考えるなら冬の生活が気になるところですが、物件選びには冬の暮らしを念頭に探す方が良いでしょう。
賃貸の集合住宅は、FF式の灯油ストーブが備え付けられていることもあります。
灯油ストーブがある物件なら冬室内は暖かく快適に過ごせるでしょう。
除雪は、雪国住む人には避けられませんが、集合住宅は雪かきする範囲は管理会社や大家さん確認がすると良いでしょう。
一戸建ての賃貸物件は、広さ、築年数などでも変わりますが、賃貸の集合住宅より暖房費がかかることもありますが、北海道の家は断熱性が高いため一度家の中が暖まるとストーブの火力調節などの工夫次第で暖房費の削減をすることができます。
除排雪も自分で行うケースが多いですが、土地が広いので雪をためておく場所に困ることはないので、除雪機などがあると除雪の負担は軽減されます。
雪かきワンポイントアドバイス
北海道に住むと避けられないのが冬の除雪(雪かき)です。
雪かきは、「キツそう」「さむそう」などネガティブ思考になりがちですが、そんな思いを和らげるコツを紹介します。
- 夫婦や近所の人と会話しながらする(最近の話題や自身の出来事など楽しい会話しながらすると苦痛な作業ではなくなるでしょう)
- 使いやすく軽い道具を選ぶ(今は雪かきスコップも種類が豊富です。雪を押して除雪するワイドスコップが人気です。)
- 雪が降るたびに雪かきをする(こまめに雪かきすれば、時間短縮、疲労軽減ができます。)
家族むけの物件を探す際は、近くに公園などがあると子供と雪遊び、ソリ遊びなどして楽しむことが出来るのでまわりに何があるのか気にしてみると良いですよ。
全国的に空き家が増えているというニュースを見たことあるでしょうか?北海道も各地に空き家が増えています。
そこで、空き家を売りたい、中古物件を買いたい、このお互いのニーズに応えるサイトがあります。
北海道空き家情報バンクというサイトは、家を売りたい人、家を買いたい人を繋げるサイトです。
北海道空き家情報バンクでは、北海道の各地にある空き家、空き地、などを掲載しています。
北海道で家や土地など購入の検討されている方は、ぜひチェックしてみて下さい。
北海道空き家情報バンクhttps://www.hokkaido-akiya.com
番外編 北海道移住 メリット、デメリット3選

番外編では、北海道に住むメリット、デメリットを各3つ紹介します。
メリット3選
- 梅雨など蒸し暑い日があまりない。
- キャンプなどアウトドア充実している。
- 渋滞など混雑することがほとんどない。
メリット解説
- 北海道には、本州のような蒸し暑い日が全くない訳ではありません。連日続く蒸し暑さがないだけです。しかし、北海道はカラッと晴れる日が多いのでメリットとしてあげれています。
- アウトドアは、夏にキャンプ、冬はスキーと季節によって楽しみが変わり、人気の旅行先の理由の一つになっています。
- 北海道は、札幌など都市部以外では渋滞や混雑はほとんどありません。首都圏のように人混みのない北海道は、人気の移住先の一つにあげられています。
デメリット3選
- 冬は全てのものが凍る。
- エアコンの付いていない物件が多い。
- 車と自然動物の接触事故のリスク。
デメリット解説
- 北海道の冬は、屋外にあるものは全て凍ります。
例)車庫のシャッターが凍って開かない。 - 北海道の夏も暑い日が増えましたが、賃貸物件のエアコン普及率はまだ低いのが現状です。
高齢者の中にはエアコンの冷たい風が苦手という人もいるようです。 - 北海道の道は突然、自然動物が飛び出してきます。(エゾシカ、キタキツネが多い)
車を運転中に自然動物と接触事故を起こした時は、物損事故として警察への届出が義務になっています。
チョコッと解説
自然動物と接触事故を起こした時は、安全確保と二次被害防止が重要です。
後続車などに知らせ、事故車両を路肩などに移動させて下さい。
負傷した動物には触らない!興奮していたり、病気など持っている可能性もあります。
上記のデメリット解説でも書いてありますが、自然動物と接触事故を起こした時は、警察への届け出が運転者の義務になっております。
警察への連絡後、道路管理者への連絡をします。
道路緊急ダイヤル『#9910』国土交通省が管理する全国共通ダイヤルです。
気になるのが保険ですが、自賠責保険の補償対象外です。
任意保険での対応になります。
北海道はプロパンガスが多い

北海道の物件は、都市ガスより圧倒的にPL(プロパンガス)の方が多いです。
都市部では、都市ガスが整備されていますが、その他は全てPL(プロパンガス)です。
都市ガスは、PL(プロパンガス)より圧倒的に料金が安いので、物件探す時は、移住先が『都市ガスは整備されている町?』など事前に確認しておきましょう。
都市ガスの物件を借りることで、冬の光熱費を大幅に低く抑えることができるでしょう。
北海道移住 まとめ

北海道移住は、人生の中でも大きな決断になるでしょう。また家庭を持ちの人には大きなハードルにもなってきます。
現在、会社員など仕事がある人は転職、子供がいる家族なら学校や幼稚園など、全ての環境を変えなければなりません。
人は何かを変える時は、不安や心配などマイナス思考になりがちです、しかし、北海道移住 プラン1で紹介したように、一度北海道に行くことにより、北海道での生活が想像しやすくなり、具体的な計画も立てやすくなるでしょう。
転職や仕事を探すことに不安がある人は、北海道移住 プラン2で紹介した就業支援マッチングサイトを利用することにより、北海道では盛んな農林水産業など首都圏ではあまり経験できないような仕事もあるので、マッチングサイトを見て自分にはどんな仕事ができるのか?など興味のある求人を探してみてはいかがでしょうか?
寒冷地地帯である北海道の賃貸物件は断熱性が高いのが特徴ですが、屋外との気温差で室内が結露し窓など結露した水で凍り開かなくなります。
そのため換気の良い物件探すことをおすすめしています。
公共交通機関が発達している首都圏から移住される人は、車を持っていない人もいるのではないでしょうか?
北海道は、完全な車社会なので車がないと相当不便を感じる生活になります。
大きなスーパーや病院など生活に不可欠な施設が徒歩圏内にない町もあり、バスを乗り継いでようやくたどり着くなんたことも北海道では珍しくありません。
北海道では、交通困窮者にならない為にも車の購入は優先事項です。
そこで北海道の各自治体で独自の補助制度を設けている市町村があります。
各補助制度には、旧車か電気自動車などに乗り換えを促す目的の制度もあるので詳しくは下記のリンクをチェックしてみて下さい。
札幌市『ゼロエミッション自動車購入等補助制度』https://www.city.sapporo.jp/kankyo/zidousya_kankyo/teikougaisya.html
函館市『新エネルギーシステム等導入補助金』https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2020032700097/
経済産業省https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/cev/cleanenergyvehicle.html
この記事が北海道移住の一助になれば幸いです。
おわり。
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